【e-Tax マイナンバーカードで確定申告】予想以上に便利だった

【e-Tax マイナンバーカードで確定申告】予想以上に便利だった

1月も終わると、「そろそろ確定申告しなきゃ」と考えている方も多いと思います。

筆者は毎年、自宅で作成した申告書を直接税務署へ提出していましたが、IT化の進んだこのご時世、紙の書類を印刷して、自転車で片道15分掛けて税務署迄足を運び、混んでいる時は列に並ばされ、時間と労力を掛けて申告書を提出するのは如何なものか?と思い調べてみると、今年からマイナンバーカードを使って自宅で確定申告ができるようになっているではありませんか。

という事で今回は、初めてマイナンバーカードで確定申告をしてみた感想や、事前に準備が必要な事・知っておきたい事などについて書こうと思います。





マイナンバーカードで自宅で確定申告をするメリット

マイナンバーカードで確定申告するメリットは何といっても、楽に簡単に申告が完了できることだと思います。具体的なメリットを挙げてみます。

1.時間と労力の節約

  • 申告書の印刷がいらない
  • 領収書等の証憑の糊付けをしなくてよい
  • 税務署まで行かなくて良い
  • 申告書提出時に並ばなくてよい

2.添付書類の提出省略(省略できる添付書類について:e-taxホームページ

3.還付処理までの時間短縮(申請からおよそ3週間)

4.通常よりも早く1月4日から申告(還付申告)ができる。(但し、個人事業主の確定申告の期間は通常通り2/18~3/15)

マイナンバーカードを使って自宅で確定申告をするのに必要なもの

・マイナンバーカード
・マイナンバーカード対応ICカードリーダーライター、(又は、マイナンバーカードに対応したスマホ
ICカードリーダーライターには接触型と非接触型があります。
筆者はコストを抑えたかったので、値段の安い接触型を購入しました。接触型だと1200円前後からあります。
筆者が購入したICカードリーダーライター
ICカードリーダ・ライター

マイナンバーカードで確定申告をする時の注意点と知っておきたい事

マイナンバーカードの暗証番号

マイナンバーカードの暗証番号は4つあります。(マイナンバーカードを交付窓口で受取った際に設定した暗証番号です)
確定申告では、下に記載した4つのパスワードの内、青文字のパスワードが必要になります。

・マイナンバーカード署名用パスワード(6-16文字の数字とアルファベット)
・利用者証明用パスワード(4桁の数字)
・券面事項入力補助用パスワード(4桁の数字)

・個人番号カード用パスワード(4桁の数字)

*申告書作成時に入力を3回間違えるとロックが掛かってしまうので注意が必要です。

確定申告の大まかな流れ

マイナンバーカードでの確定申告の流れは大きく分けて、

「初めてマイナンバーカードで確定申告する際に必要な作業」と、
「毎年必要な作業」

の二つがあります。

【初めてマイナンバーカードで確定申告書を作成する際に必要な作業】
・利用者識別番号の取得

【毎年必要な作業】
・事前準備のセットアップ
(事前準備セットアップファイルをダウンロードしてパソコンにインストールします。)

いずれの作業も、「確定申告書等作成コーナーの申告書等を作成」から、順に案内に従っていくと完了できます。





添付書類の提出省略について

マイナンバーカードで確定申告するメリットにも記載しましたが、マイナンバーカードで確定申告をすると、源泉徴収票や医療費の領収証など、添付書類の提出を省略する事ができます。

こちらのe-Taxホームページで提出省略できる添付書類の確認ができます。

[注意]添付書類は5年間提出を求められることがあるので書類の保管が必要です。

e-Taxホームページより抜粋
平成20年1月4日以後に、平成19年分以後の所得税の確定申告書の提出をe-Taxを利用して行う場合、次に掲げる第三者作成書類については、その記載内容を入力して送信することにより、これらの書類の税務署への提出又は提示を省略することができます。
なお、入力内容を確認するため、必要があるときは、原則として法定申告期限から5年間、税務署等からこれらの書類の提示又は提出を求められることがあります。この求めに応じなかった場合は、これらの書類については、確定申告書に添付又は提示がなかったものとして取り扱われます。

マイナンバーカードで確定申告する際に便利なサイト

国税庁 確定申告特集
国税庁 確定申告書等作成コーナー(作成コーナートップ):このサイトの【作成開始】又は【保存データを利用して作成】から申告書作成を始めます。案内に従って作業をしていくと、申告書作成を完了する事ができます。

まとめ

2018年迄は、e-taxで確定申告のデータを送信提出するには、税務署まで出向いてIDとパスワードを発行してもらう必要があったので、「どうせ税務署まで行くのなら、申告書を持参すれば良いや」と、直接用紙を印刷して申告をしていましたが、2019年1月からは、マイナンバーカードがあれば、税務署迄行かずに自宅で確定申告を完結出来るようになった事で各段に便利になったと思います。

初めてマイナンバーカードで確定申告をする際には、利用者識別番号の取得や、ICカードリーダーライターの購入が必要だったりと、少し手間と費用は掛かりますが、2年目以降はその必要もなくなる事を考えると、マイナンバーカードでの確定申告はかなりお勧めできると思います。

最初は試しにやってみようと半信半疑で行ったマイナンバーカードでの確定申告でしたが、やってみたら思っていた以上に便利だったという結果でした。

それではみなさんの確定申告もスムーズに終わりますように。

本記事を最後までお読みいただき有難うございました。