【電力会社の最善の選び方】電気料金比較サイトを比較して分かった事

【電力会社の最善の選び方】電気料金比較サイトを比較して分かった事

先日、電気料金の請求書が届きました。請求金額を見ると前の月の2倍以上。一瞬「何で?」と思いましたが、先月気温が急に下がったので電気暖房機を使い始めた事を思い出して納得。

納得はしましたが、電気料金が前月の2倍以上になるとさすがに動揺します。
そこで思い出しました、電力会社を自分で選ぶ「電力自由化」。

早速インターネットで調べると、電力会社も、その電力会社比較サイトも数えきれないほどあります。2018年時点の小売電気事業者は400社以上あるそうです。

それならばと、インターネット検索で上位表示された4つの電力比較サイトのシミュレーション結果を比較検証してみると、これまた疑問点や問題点が。。

という事で、今回は、筆者が四苦八苦しながらたどり着いた、電力会社の最善の選び方とその理由についてまとめてみたいと思います。





最初に

本記事の前半部分は、電力会社を選ぶ最善の方法の根拠がメインに掛かれています。
結論とポイントだけを読まれたい方は、こちらから飛ばしてお読みください。

お時間が許すのであれば、根拠の裏付けが書かれているので、前半部にも目を通していただけると良いと思います。

電気料金比較サイトによって結果が異なる

まず、比較検証のベースとなる筆者の自宅の電力スペックを記載します。

契約会社:電気=東京電力、ガス=東京ガス
契約アンペア:40A
電気使用量:2018年1年間 4,888kWh、12月単月=360kWh
家族:4人

下の表は、12月の電気使用量を基に行った、4つの比較サイトのおすすめ電力会社と節約金額のシミュレーション結果です。

おすすめ電力会社と割引額(単位¥) *重複している会社は異なった契約プランのもの

各シミュレーションとも入力したデータは同じです。ですが、各比較サイトによって、おすすめの電力会社も節約金額予測も異なるという結果に。

何故比較サイトによって異なった結果なのでしょうか?次にその理由を調べていきたいと思います。

比較サイトによって電気使用量の自動予測が異なる

下は、各電気料金比較サイトで、12月単月の電力使用量(360kWh)から予測した年間電気使用量の自動予測値です。

年間電気使用量予測値(単位 kWh)

サイトによって年間電気使用量の予測値がかなり異なっていますね。

更に確かめる為、一番実際に近かった比較サイトKで、8月の実際の使用量(515kWh)を基にシミュレーションをしてみると、年間使用量は6636kWhという予測結果に。

実際の年間使用量は4888kWhですので、誤差は36%です。

これでは、どのシミュレーション結果が正しいのか判断できません。





実際の年間使用量で正確なシミュレーションを

実際とかけ離れた数値でシミュレーションをしても意味がありませんよね。

殆どの電気料金比較サイトでは、12ヶ月分を一月ずつ手入力することが出来ます。
手間は掛かりますが、シミュレーションの際は12ヶ月分の実際の電気使用量を手入力する事をおすすめします
(中には実際の年間電気使用量を手入力できない比較サイトもあります。ちなみに比較サイトTは手入力できませんでした)

過去12ヶ月分の電気使用量の調べ方

検針票を保管されている方はすぐに12ヶ月分の電気使用量が分かりますが、検針票を保管されていない方も多いと思います。

筆者も最近の検針票1枚しか手元にありませんでしたが、下の電力会社のサイトで簡単に調べる事ができました。

東京電力 でんき家計簿
関西電力 ぱぴeみる電

お手持ちの検針票がある場合は、検針票のお客様番号を確認しておくとスムーズです。
上記以外の電力会社とご契約の方は、申し訳ありませんがご自分で調べてみてください。

同じ年間電力使用量を入力しても比較サイトによって結果が異なる

下の表は各電気料金比較サイトで、筆者の年間電気使用量(4888kWh)を手入力してシミュレーションした結果です。

実年間使用量シミュレーション結果
おすすめ電力会社と割引金額(単位¥)

同じ年間電気試用量を手入力した場合も、各比較サイトによって、おすすめ電力会社とその割引金額が異なる結果となりました。

各電気料金比較サイトの考え方があるでしょうから、おすすめ電力会社が異なるのは仕方ないと思います。

しかし、そもそも、この節約金額予測は正確なの?という疑問が浮かんできました。

そこで、電力会社のホームページで直接シミュレーションしてみると、驚きの結果が発覚しました。

電力会社ホームページと電気料金比較サイトで節約金額が異なる

電力会社比較サイトで一番大きな節約金額だった自然電力のホームページでシミュレーションをしてみると、結果は、、

■年間割引額シミュレーション
電力会社ホームページ:+1,707円
電気料金比較サイト:-25,313円

一瞬目が点になりました。

電力会社のホームページでは、当社に切り替えると今よりも料金が割高になりますよ。という結果です。

但し、自然電力のホームページは、自動予測の電気使用量でしかシミュレーションができません。
ですので、「まぁまぁ、自動計算ベースのシミュレーションですからね、誤差もあるでしょう。」と、気持ちを落ち着かせます。

それならばと、今度は年間使用量を手入力できる、東京ガスのホームページでシミュレーションしてみると結果は下の通りとなりました。

■年間節約金額シミュレーション
東京ガスホームページ:-13,394円
電力会社比較サイト:-23,657円
誤差10,263円

と、こちらでも節約金額に大きな違いが見られます。

他の電力会社のホームページもシミュレーションしましたが、全部が全部ではないですが、電気料金比較サイトの結果がかなり異なる結果が散見されました。

もう、何を信用すればよいのか分からなくなりそうです。

こうなったら、各比較サイトの1位~10位に表示されるおすすめ電力会社全てのホームページで、直接自分でシミュレーションをする事にしました。その結果が下です。

電力会社ホームページで行った電気料金シミュレーション結果

 

電力会社 おすすめプラン 割引額 年間使用量の手入力
1位 熊本電力 おうち電気B -18,001 円
2位 東京ガス ずっとも電気1 -13,394 円
3位 サーラeエナジー -13,064 円
4位 エルピオでんき スタンダードS -12,362 円 自動予測のみ
5位 ピタでん 使った分だけ -12,333 円 自動予測のみ
6位~18位
電力会社 おすすめプラン 割引額 年間使用量の手入力
6位 あしたでんき 標準プラン40A -12,211 円
7位 【楽天エナジー】 プランS【楽天エナジー】 -10,915 円 自動予測のみ
8位 ENEOSでんき Vプラン+にねんとくとく割(40A) -10,858 円
9位 ハローG電力 従量電灯B -10,783 円
10位 きらめきでんき 従量電灯B -10,783 円
11位 Looopでんき おうちプラン -9,767 円
12位 昭和シェル石油 昼はもちろん夜に差が出る電気 -8,949 円
13位 すま電 ぐーんと!スマ得ホームプラン -8,228 円 自動予測のみ
14位 【親指でんき】 いいねプランB【親指でんき】 -5,183 円 自動予測のみ
15位 GREENa GREENaスタンダード -4,944 円 自動予測のみ
16位 サニックスでんき サニックステラセーバー -4,227 円 自動予測のみ
17位 ソフトバンクでんき おうちでんき -2,452 円
18位 自然電力 SE30 +1,707 円 自動予測のみ

*ホームページにシミュレーションの無い会社は記載していません。
*年間電力使用量の手入力の可否は表内の記載を参考にしてください。

筆者は、1社ずつ実際に電力会社のホームページでシミュレーションした上表をベースに電力会社を決定することにしました。

全ての電力会社をホームページでシミュレーションする必要はないですが、必ず見当を付けた電力会社はその電力会社のホームページで直接シミュレーションをして確認されることをお勧めします

さて、更に気を付けなくてはいけない点がまだあります。
それが初年度割引額です。

初年度だけ適用の割引に注意

シミュレーションの結果には初年度だけ適用される割引額が含まれている場合が多くあります
「初めの2ヶ月半額」とか、「〇〇サイト限定割引!」などのキャンペーンです。

とにかく、初年度の割引額が大きい契約が良いという方は考慮する必要はありませんが、このようなキャンペーンは、
2年目以降の割引に適用にならないので注意が必要です。

稀にですが、中には初年度の割引額は大きいけれど、2年目以降の電気料金が現在よりも割高になる契約もあります。
よく確認して注意してくださいね。





契約書を確認して気になった事

さぁ、ようやく最後です。
上のシミュレーションで第一位は熊本電気なのでここに決めた!と思ったのですが、、
念のため契約書を読むと気になる一文が、、、


工事費の負担
電気の供給開始や契約電力等の増加にあたってまたはお客さまの都合による契約電力等の変更などのお客さまの都合に基づく事情により、本件一般送配電事業者から接続供給契約に基づいて設備の施設にかかわる工事費の負担を求められた場合、 当社はお客さまからその費用を申し受けます。

これ、場合によっては設備の施設にかかわる工事費を請求しますよ。って事ですよね!?

チキンな筆者は、「設備の施設の工事費って、そんなの場合によっては莫大な金額になりません?」と怖気づいて、
最終的に次の会社に決めました。

筆者が決めた電力会社とプラン

最終的に決めた電力会社は、、
シミュレーションで割引金額2位、そして、今もガスの契約をしていて安心の、

東京ガスのずっとも電気1

に決定いたしました!!

「結論がでるまで長かったぁ~(;’∀’)」

電力会社の最善の選び方のポイント【重要】最後になりましたが、電力会社の最善の選び方のポイントをまとめます。

1.電気料金比較サイトは、一つではなく3~4つのサイトでシミュレーションする。
2.シミュレーションには、過去12ヶ月の実際の電気使用量を使う。
3.比較サイトで目ぼしい電力会社を選んだら、その電力会社のホームページでも電気料金シミュレーションをして割引額を確認する。
4.初年度だけ適用される割引額を差し引いた、二年目以降の割引額を確認する。
5.念のため、契約書の内容を確認。
6.安信と割引の両方が兼ねそろった電力会社と契約しましょう。

まとめ

筆者は、四苦八苦しながら、電力会社選びに丸1日以上の時間をとられてしまいました。。
たくさんの電力会社や比較サイトが存在するのは有難いのですが、選択肢が多すぎるのも困りものですね。

上記したポイントを抑えて作業を進めていけば、筆者のように丸一日も時間を掛けずに、ご自分に合った電力会社を選べると思います。

少しでも安心でお得な電力会社が選べると良いですね。

本記事がみなさんの電力会社選びの一助になれば幸いです。

本記事を最後までお読みいただき有難うございました。